従来の床面の滑り止め工法
「滑り」を防ぐには、
1.床材表面に無数の突起物を直接形成し、摩擦力を高める
2.床材表面に突起物(鉄砂、珪石等)を混ぜた塗膜を形成し、摩擦力を高める
3.床材表面に異物(それ自体が滑りにくいもの)を貼り付け、摩擦力を高める
方法があります。
いずれの方法も歩行面と靴底(または足の裏)との接地時の引っ掛かりを作ることによって滑りを防ぐものです。
SBSによる新・滑り止め工法
この肉眼では確認できない7μm前後の凹みにより、従来の工法とは違った様々な利点・特長が生まれるのです。
電子顕微鏡拡大写真
滑り止め工法の比較表
工法名 | SBS | ジェットバーナー | サンドブラスト |
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滑り止めの原理 | 水の表面張力を利用した吸盤効果により滑り止め効果を発揮 | 引っ掛かりによる摩擦抵抗により滑り止め効果を発揮 | 引っ掛かりによる摩擦抵抗により滑り止め効果を発揮 |
作業内容 | 特殊な液剤(中性)により、床材表面にμmサイズの凹部を形成 | 石材表面の低硬度の部分をジェットバーナーで焼き飛ばして、mm〜cmサイズの凹凸を形成 | 高圧で水と混合した砂を吹き付け、床表面にmmサイズの凹凸を形成 | 美観/外観 | 美観はほとんど変わらない | 美観は著しく変化する | 美観は著しく変化する |
施工単価 | @3,000〜7,000/平米 | 詳細不明 | @4,000〜9,000/平米 |
効果の持続性 | 5〜7年(5年間保証有り) | 5〜10年くらい | 1〜5年 |
適用床材 | 各種タイル・石材・コンクリート・ホーロー、他 | 硬度の高い自然石 (御影石等60mm厚以上) | 各種タイル・大理石等 |
施工期間 | 短時間施工 | (機械性能によるが) 比較的短時間施工 | (機械性能によるが) 比較的短時間施工 |
乾燥養生時間 | なし | なし | なし |
加工時の騒音や臭気 | バキュームを使用する場合に限り、騒音有り。処理剤の蒸発による臭気あるが残留せず | 騒音有り。 粉塵が発生するため大掛かりな養生が必要。すえた臭いも発生する | 騒音有り。 高圧噴射作業のため大掛かりな養生が必要 |
施工後の汚れ | ほとんど目立たず | 凹凸が大きいため、汚れが溜まりやすく、非常に目立つ | 凹凸が大きいため、汚れが溜まりやすく、非常に目立つ |
メンテナンス | 通常通りの清掃 | 専門業者によるメンテナンス | 定期的なWAX塗布 |
工法名 | コーティング/ワックス | テープ/シール |
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滑り止めの原理 | 引っ掛かりによる摩擦抵抗により滑り止め効果を発揮 | 引っ掛かりによる摩擦抵抗により滑り止め効果を発揮 |
作業内容 | コーティング有効成分に粘性の高いものを使用して、摩擦係数を高める/骨材を含有させてコートし、100μmサイズの凸部を形成 | ゴム型…摩擦係数の高いゴムを床面に部分的に接着 研磨布型…表面がヤスリ状になったテープを床面に部分的に接着 |
美観/外観 | クリア系以外の場合、全く異なる | 全体的な美観を損ねる |
施工単価 | @200〜4,500/平米 | @1,000〜4,000/平米 |
効果の持続性 | 2週間〜15年 | 接着の状態により異なる |
適用床材 | ハードフロア、ソフトフロア | ハードフロア、ソフトフロア |
施工期間 | 乾燥養生に長時間必要 | 乾燥養生に長時間必要 |
乾燥養生時間 | 種類により異なる | 接着剤により異なる |
加工時の騒音や臭気 | 有機溶剤系の臭気 | 接着剤に含まれる溶剤の臭気 |
施工後の汚れ | 種類により異なる ワックスの場合、スカッフやヒールマーク等 | 泥・埃による汚れが目立つ |
メンテナンス | 定期的なコーティング/ワックス塗布 | 汚れたり剥がれたりしたところを貼り替え |