滑り止め施工日記

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普段は滑らない場所でも、外部要因により滑りやすくなる事があります
通常の状態では、大理石や御影石、タイルなどの上でも基本的には滑りにくいものです。しかし、雨などの水分が付着することで滑りやすい状態へと変化してし、転倒事故へとつながっている事がほとんどです。

近代建築では美観を重視した床材を使用する事が多く、駅や階段、ビル・マンションのエントランスなど、至る所にその危険は潜んでいます。

エントランス付近
スーパーや商業施設、マンション等のエントランス、戸建住宅の玄関などは転倒事故の多い場所です。雨の日に傘をささずに急いで駆け込んでくる事もありますし、傘をたたむ際に多くの水滴がエントランス内部にも溜まってしまい滑りやすい状況を作り出しています。
商業施設やサービスエリアのトイレ
普段は滑る危険を感じなくても、雨の日には靴に付着した水分や傘からこぼれる水滴が原因で滑りやすい環境に変化している事があります。また清掃時に使用した水道水が原因で滑りやすい環境に変化している時間もあります。
温泉や入浴施設、プールサイド
普段から濡れている状態で滑りやすい上、人の身体から出る油脂成分などが滑りを増長させています。
「滑りやすいので気を付けてください」という張り紙では防滑対策をしたとは認められません。
温泉施設や脱衣所、スポーツクラブ
入浴施設だけではなく、脱衣所や部屋までの通路、スポーツクラブではフロア以外に他施設への移動通路なども人的要因で水分が付着し転倒事故の危険をはらんでいます。
病院、介護施設
身体の不自由な方や高齢者が多く生活を営む場所では、少しバランスを崩しただけでも転倒しやすく、大きな怪我にもつながりやすい為、転ばぬ先の杖としての対策は大切です。

その他、身近な所に転倒の危険は潜んでいます。危ないなと感じるところでは早めの対策をおすすめ致します。

SGSは、濡れるほど滑らない
SGSとは、濡れた時に滑りやすくなるタイルや石材に、約7μm(スギ花粉のおよそ10分の1)の微細な穴を形成することで、この穴に溜まった水の表面張力を利用して滑り止め効果を実現する工法です。一つ一つの穴の大きさは小さくても、無数の穴の集合体となれば大きな力となり、抜群の滑り止め効果を生み出すのです。

SGSは滑りの原因である水分を逆に活用し滑り止め効果を実現しているので、水に濡れるほど高い滑り止め効果を実現します。

SGSは、美観を損ねない防滑工法です
従来の滑り止め(防滑)工法は
・滑り止めテープ・シールを貼り付け凹凸を形成する
・ジェットバーナーで床材表面を焼き凹凸を形成する
・混合砂を高圧噴射して床材表面に凹凸を形成する
いずれの方法も、歩行面の引っ掛かりによって摩擦抵抗を高め、滑りを防ぐものです。

これらの工法は滑り止め効果の劣化が激しく、また美観を大きく損ねるという難点を持っています。

SGSでは、肉眼では確認できない7μm前後の凹みのよる水の表面張力を利用した吸盤効果により防滑効果を発揮するため、施工後も見た目はほとんど変化しません。

短工期
大掛かりな養成なども必要なく、施工後すぐに施設を利用できます。
・50平米程度なら、3〜4時間
・200平米程度なら、7〜8時間
(施工条件により異なります)
大掛かりな重機なども使用しないので騒音や粉塵の心配もなく、昼夜を問わず都合の良い時間帯での施工が可能です。


SGSは、雨で濡れた際に滑りやすいビル・マンションのエントランスやホテルのロビー、清掃時に濡れて滑りやすくなるトイレ、常に濡れている温泉・介護施設等の浴場やプールサイドなど、あらゆる場所での施工が可能です。
SGS

※Pタイル、長尺シート、フローリングなどSGSが使用できない場所では、SGSトップコート/グリップ・フィールドで対応が可能です。
SGSトップコートグリップ・フィールド

足下注意
入浴施設や雨天時の商業施設などに貼られている
「滑りやすいので、足下にご注意ください」の貼り紙

施設管理者にとっては注意を促しているのだから、後は各々が注意するのが当然で、たとえ転倒しても施設側には責任が無い。というのが従来の解釈だったでしょう。

しかし近年では転倒事故に対する国民の意識も変わりつつあり、施設管理者に対して訴訟を起こすケースも増えてきました。そして訴訟にまで発展した事案では、施設管理者に不利な判決が出ているという現実があります。

滑ると分かっていたのなら、安全に施設を利用できる様に改修しなければいけない。それを怠れば損害賠償等の責任を負わされることになります。

バリアフリー新法
バリアフリー新法では、床の材料及び仕上げは床の使用環境を考慮した上で、高齢者、障害者等が安全かつ円滑に利用できるものとする。評価指標は、滑り抵抗係数(C.S.R)を用いる。と記されています。

※以下、一部抜粋
4.10 床の滑り
床の材料及び仕上げは床の使用環境を考慮した上で、高齢者、障害者等が安全かつ円滑に利用できるものとする。

(1)履物着用の場合の滑り
■表―1 履物着用の場合の滑り日本建築学会※の推奨値(案)
床の種類単位空間等推奨値(案)
履物を履いて動作する床、路面敷地内の通路、建築物の出入口、
屋内の通路、階段の踏面・踊場、
便所・洗面所の床
C.S.R=0.4 以上
傾斜路(傾斜角:θ)C.S.R−sinθ=0.4 以上
客室の床C.S.R=0.3 以上

(2) 素足の場合の滑り(※ここでは大量の水や石鹸水などがかかる床を想定)

■表−2 素足の場合の滑り日本建築学会※の推奨値(案)
床の種類単位空間等推奨値(案)
素足で動作し大量の水や石鹸水などがかかる床浴室(大浴場)、プールサイド
シャワー室・更衣室の床
C.S.R・B=0.7 以上
客室の浴室・シャワー室の床C.S.R・B =0.6 以上

(3)滑りの差
・突然滑り抵抗が変化すると滑ったりつまずいたりする危険が大きいため、同一の床において、滑り抵抗に大きな差がある材料の複合使用は避けることが望ましい。

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